祓いたまへ、清めたまへ~
昔、おばあちゃんが、
ここの前を通る時は、手を合わせるんだよと言っていた、神社。
ワルイモノから守ってくれるから。
子供の頃には、
ワルイモノと言えば、
幽霊とかお化けとか、怖いものの類だった。
わたしは、夜そこを通りかかったときなど、
お化けが付いてきませんように、と
「あい、あい」していた。
ワルイモノを遠ざけてくれる、
怖いものを追い払ってくれるから。
しか~し…。
ワルイモノって何だろう。
ワルイモノって何だろう。
ワルイモノって何だろう。
三回言ったね。
ワルイモノって、怖いもの。
怖いことが起こったり、
怖いことを言われたり、
怖いことをされたり、
怖いことに遭ったり。
そうか、
怖いもの、怖いことを
ワルイモノ「悪」って言うんだ。
っていうことは、
怖いものが無くなれば、
この世にワルイモノ「悪」はなくなる。
なるほど~。
神社って、
自分に憑いてくる
ワルイモノ「悪」を
祓い清めるんじゃないんだ。
怖いものがあるっていう
この世の最大の勘違いを
祓い、清めてくれるんじゃないかな。
祓いたまへ、清めたまへ。。。
怖いものがあるという、わたしの心を、
怖がりのわたしを、
祓いたまへ、清めたまへ。。。