旅するタロティストTowa  悟りとTowa'sタロットで楽に生きる

人生の目覚めとタロットのお話 Towaはどこへ行く

本当のわたしを生きる ②

1.「わたしの」人生と現実のちがい

 

1-1 現実に意味はない。

 

現実には本来意味はありません。

意味を付けるのはわたしたち自身。――

 

わたしたちは、現実に起こったこと、目の前の物事が、

「幸運な」とか「不運な」という意味を持っていると思い、

その印象で人生が良いとか悪いと考えている。

 

「ほら、こんな(幸運・不運)なことが起こったから」

これは(良い・悪い)人生だ、と考える。

それは果たして正しいだろうか。

 

本来、目の前に現れる現実は、

幸運とか不運とかどっちの意味も持たない

「フラット」なもので、

現実に良いとか悪いと意味をつけるのは、

わたしたち自身である。

 

わたしたちは、現実を、

自分の記憶や思考や感情で判断して、

どういう現実か認識する。

 

~~~~

A子は、ある日、

パン屋さんでパンをスライスしてもらおうと思い、

その日サービス品だったパンをレジに持っていった。

『サービス品なのに、切ってもらって良いのかなあ』と、

ふと思ったけれど、

レジでは、「これ、切ってもらえますか!」と、

当たり前のように頼んだ。

 

当たり前のように頼んだことに加えて、

自分としては語気が強くなったことに、

A子はなぜかふと不安を抱いた。

 

結局パンは切ってもらったが、

その時A子には、

レジの女性の顔がやけに冷たく見えた気がした。

 

その後、となりのレジに並んでいた友達が、

「サービス品のパンは切れないんですよ」と

断られているのを聞いたA子の胸はざわつき始める。

 

ふつうなら、この胸のざわつきは、見逃され、

何事もなかったかのように過ぎていくのだけど、

A子は、ざわつきが気になって仕方がない。

そして、知らず知らずに頭の中をぐるぐると考えが

巡っていることに気付く。

 

ここでA子に何が起こっていたのか?

まず、サービス品のパンを切ってもらって良いのかなあ

考えたのに

当たり前のように「切ってもらえますか!」と、頼んだ。

しかも語気も強めで。

そんな自分をどこかで

ずうずうしい感じになったかもと、A子は責めていた。

 

それに気付いたとき、

「人にものを頼むときには遠慮がちに頼まなくてはならない」

という思い込みがあったことなどが、わかった。

「これ頼むわ」と言って、ポイと頼む人に対して、

否定的な気持ちを抱いていたことにも、A子は気付いた。

 

A子は、当たり前のように遠慮もせず頼んだ、

ずうずうしい自分のせいで、

レジの女性に否定されたと感じ、

彼女の気分を害したと思い込んだ。

まさに自分がそうであったように。

さらに、友達がパンを切ってもらえなかったと知って、

自分の方がいけないことをしたのではと、

不安を感じ、自分を責めたのだ。

本当はラッキーだとさえ思えることなのに。

~~~~

 

ただ、サービス品のパンを切ってもらう現実。

ただ、レジの女性が冷淡だった現実。

ただ、友達は、サービス品のパンを切ってもらえなかった現実。

 

そんな現実が、

A子は、胸がざわつく現実→自分を責める現実になった。

 

以上は、サービス品のパンを切ってもらうだけの話だが、

心の中にはこんなに動きがある。

日常の小さな出来事で、胸がざわざわするとき、

何が起こっているのか、

自分の頭の中の声や、

心の中を見つめてみることで、

自分がいかに思考によって苦しんでいるかに

気付ける可能性がある。

 

ここでのA子の思考の癖は、

「人にものを頼むときには遠慮がちに頼まなくてはならない」

という思い込みが元になり、

持っていた自己否定感がそれに火をつけて、

自分責めを始めることだ。

 

 

現実はフラットで意味がない。

なのに、自分の思考の癖がこんなに意味を持たせて、

苦しみになる。

 

それを、見極めるには、

 

・ 現実に何かを感じるのは、

  思考の癖が何か意味を付けているからだと知る。

・ 現実に反応している自分に気付く。 ※1

・ 自分の思考を見つめる。

 

そうすることで、自分の思考の癖に気付くことができ、

癖自体を手放せる。

手放すことで、人生は楽になっていくのである。

 

※1 現実に反応することについて、

A子の現実に対する反応を見てみよう。

 

1  「これ、切ってもらえますか!」と、

当たり前のように頼んだ自分の口調に反応して、不安になった

2  レジの女性の顔がやけに冷たく見えたことに反応して

自分を責めた

3  友達が、サービス品のパンを切ってもらえなかった事実に反応して、更に責めた

 

A子は、反応している自分に気付き、

反応している現実から頭の中へと

視点を変えることができた。

それが、

「人にものを頼むときには遠慮がちに頼まなくてはならない」

という思い込みや、

図々しさとか、

自分だけが得をすることへの罪悪感で、

自分を責める癖がある、

という気付きにつながっていったのだ。

 

A子は、自分の思考の癖が

自分をずいぶん生き難くしていたことに気付き、

少しずつ楽に生きられるようになっていく。

 

 つづく